住まいの快適さはコンセントから
家を建てたりリフォームをするときに、見落としがちな配線工事ですが、実は一番重要と言っても過言ではありません。
大半の人が、住んでみたらコンセントの数が足りないと思うことや、場所が不便だと感じる傾向にあります。
特に近年は便利な電化製品が増えたことにより、コンセントが足りないと感じている人は多いです。
失敗しないように、家族全員の目線から毎日の生活をシミュレーションしてどこにどれだけコンセントが必要か、どの位置に付けると便利かを考えましょう。
コンセントの豆知識
意外と知らないのが、コンセントには向きがあるということです。
コンセントの穴は実は左右で大きさが違います。通常長いほうがコールド、短いほうがホットと呼ばれ、この向きにはちゃんと意味があって極性を合わせることで機器本来の音や画質が出るようになり、性能をきちんと生かすことができます。
コンセントには通常容量が決められており、種類にもよりますが基本的には15A(1500W)までです。口数が2口3口とついていても容量は同じです。
一つのコンセントの容量がこのように決められているため、それ以上の負荷がかかるとブレーカーが落ちたり、熱を持ち、発火し火災につながるのです。
タコ足配線が危険と言われるのはこのためです。コンセントが足りない場合は、増設することをオススメします。
増設工事には「第二種電気工事士」の資格が必要です。ホームセンターに行けば部品などは購入できますが、個人で工事するのは危険です。
コンセントを取り付けるためのポイント
コンセントの数は、2畳あたり1ヶ所(2口以上)が目安です。例えば8畳なら4か所のコンセントを部屋の対角線上に付けるとほとんど延長コードなしで電気製品が使え、タコ足配線も防ぐことができます。
使う電化製品をリストアップし、自分や家族の生活のどういった場面や状況でコンセントが必要かを考えてから計画を立てるようにしましょう。
携帯電話やカメラの充電、テレビ、パソコン、掃除機、空気清浄機、加湿器、扇風機(サーキュレーター)、電気毛布、冷蔵庫、電気ポット、電動自転車や電動歯ブラシの充電など。
特にテレビ周りにはレコーダー、BSチューナー、ゲームなど、たくさんの電源が必要になってきます。
参考資料:パナソニック株式会社 エコソリューションズ社
さらに、コンセントの高さは、使用する目的や器具の特性を考えて設置位置を変えましょう。
基本的な高さは25㎝ですが、掃除機はかがまなくてもいいように少し高めの30~40㎝、机の回りは70~90㎝にするなどです。
さらに、高齢者向きにおすすめなのは40~45㎝です。通常の25㎝に比べて腰を曲げたりしゃがんだりという負担を減らせます。
コンセント増設には3つの方法があります。
・コンセントの差込口を増やす方法
基本的に電気配線を変更する必要がなく、差込口の多いものに変更する方法で、費用は約5000円程度です。
デメリットは電子レンジなどの消費電力が大きい電化製品を使うと容量を超えてしまい、ブレーカーが落ちてしまうということもあります。
・既存の電気配線から分岐してコンセントを増設する方法
屋内の電気配線から分岐させて新たにコンセントを増設する方法で、費用は約12000円程度です。元の配線から距離が長い場合や、配線工事の埋込が必要な場合、さらに費用はかかります。
この工事は、電圧の違う配線から間違えて繋がないように注意し、できるだけ電力に余裕のある配線から分岐させる必要があります。
・分電盤から専用の配線を引き、コンセントを配置する方法
分電盤にブレーカー等を新たに設置し、そこから増設するコンセントまで配線します。
費用は約16000円程度。
分電盤からまっすぐ配線するため、他の電気機器の電力使用量を気にする必要がなくなります。
ガスコンロからIHに変更する時や、エアコンを新しく設置する時もこちらの工事方法を使います。
コンセントが充実しているだけで、暮らしは便利になります。
足元灯やUSBポートと組み合わさった便利な機能付きのコンセントなどもあります。
参考資料:パナソニック株式会社 エコソリューションズ社
家が建ってからコンセントを増やすのは余計なコストが多くかかります。後々電気器具が増えても困らないように、コンセントは多めにつけましょう。
便利に暮らせる位置や高さを工夫し、付け忘れのないように担当者や家族とも相談し、しっかり計画しましょう。
しっかり担当スタッフに要望を伝え、信頼できるアドバイスをしてもらいたいですね。
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