ガーデニングのコツ
POINT 1 目的から考える
庭のデザインを考える時に、まずイメージしていただきたいのは「使う庭」「観る庭」のどちらがメインになるのかということ。
「子供を遊ばせる」
「愛犬を放し飼いにしたい」
「家族、友人とガーデンパーティを開きたい」
という方には、デッキやガーデンルームをメインにした「使う庭」をお勧めします。
「リビングからの眺めを楽しみたい」
「庭を観ながらお風呂に入りたい」
「落ち着いた和風の庭がいい」
という方にはフォーカルポイントになる添景や季節感の ある樹木を考慮した「観る庭」がお勧めです。
POINT 2 導線を考えた庭づくり
お気に入りのアイテムや植物を無造作に追加していくと、庭全体のバランスが崩れ、収拾がつかなくなることがよくあります。ガーデンをデザインする時には、まず人がどこを歩くのか、「動線」を考え、それに沿って園路やテラス、ベンチを配置していくと使い勝手のよい庭になります。
次にそのテラスやベンチから、そして室内リビングのソファーや和室から何が見えるのか「視線」を考え、「見せるもの」「隠すもの」を整理していくと、快適な空間をつくることができます。
POINT 3 メンテナンスのしやすさ
忘れていけないのは、庭を維持管理していくために、どれだけ時間と労力をかけられるかということです。
毎日のように庭に関わることができれば、芝生や草花を中心とした庭も可能ですが、ご夫婦とも忙しい方であれば植物の手入れに時間をかけられないと思います。
テラスなどを主体としたドライガーデンで、あまり手のかからないようにデザインされた方がよいでしょう。その場合、コンテナなどを上手に活用して、草花を楽しめるよう工夫しましょう。
抜いても抜いても生えてきて、イライラを通り越してあきれてしまうという方も少なくないと思います。
そこで、雑草が生えにくい庭づくりを考えてみましょう。
雑草が生えにくい庭をつくるには、土の部分を少なくするというのが一番効果的です。
その方法は2つあります。
まず1つ目は、防草シートを敷いて、砂利を厚さ3cm~5cm敷くという方法です。
防草シートとは、ポリプロピレンという素材の物を細かく割いて、織り込んだものです。
これは水や空気は通すのですが、雑草は生えてこれないというものです。
2つ目はグランドカバーを植えるという方法です。
グランドカバーとは、地面を覆う草のこと。
たとえば、和風にも洋風にも合う「リュウノヒゲ」や「フッキソウ」「クリスマスローズ」。
その他に、むらさき色の花が咲く「アジュガ」や「ギボウシ」。
秋には紅葉してピンクのかわいい花が咲く「ヒメツルソバ」などがおすすめです。
あとはコケなどもいいですよね。コケは環境さえ整えば、自然と生えてくるのでお金もかからず経済的です。